世の中には,母国語以外で書かれた膨大な知識が存在していて,これらの知識を母国語に直したいときがあります.また,自分の考えたことなどを母国語以外で発信したいときがあります.このようなときに必要となるのが翻訳です.翻訳の方法としては,人手でやる方法と翻訳ソフトを使ってやる方法があります.いずれの場合においても必要となるのが,「何が何に訳される」という翻訳知識です.翻訳知識には,いろいろなレベルのものがありますが,ここでは,
「懸垂碍子<->suspension insulator」
のような専門用語の翻訳知識を自動的に集めることを考えます.
なぜ私たちは専門用語の翻訳に着目したか?
それは,さまざまな分野において専門用語が存在し,かつ,用語は日々生み出されていくものなので,あらゆる分野でマンパワーに頼って用語の翻訳知識を作り続けていくのは大変だからです.
私たちの研究についてまとめましょう.目的は,人間翻訳者用、学習者用、機械翻訳用等の辞書を構築していくことです.
日本国内の新聞社などのウェブサイトでは,日本語だけでなく英語で書かれたニュース記事も掲載されています.これを利用して,翻訳知識を獲得しようという研究です. 上記のリンクをクリックすると,スライドによるわかりやすい説明を見ることができます.
東京大学の影浦先生を中心とする,世界中の文書をみんなで協力して翻訳するプロジェクト「みんなの翻訳」に協力しています.
ウェブと既存の対訳辞書を利用して,訳語のわからない専門用語の訳語を推定しようという研究です. 上記のリンクをクリックすると,スライドによるわかりやすい説明を見ることができます.